「金利、上がってきてますけど……うちは大丈夫ですかね?」
この1年、商談や既存のオーナー様からの連絡で、一番増えた質問です。長く続いた「金利がほぼゼロの時代」が終わり、金利のある時代に変わってきた——その変化を、みなさん肌で感じ始めています。
京都・大阪で20年以上、投資用マンション営業の現場にいる鍛太(けんた)です。宅建士。売る側の人間だからこそ分かる本音を、このブログでは書いています。
結論|慌てる人と淡々と進める人の差は「準備」だけ
先に結論です。
金利が上がる局面で、現場から見ていて差がつくのは「物件の良し悪し」より先に、自分の借入と出口を把握しているかどうかです。把握している人は淡々と対応し、把握していない人はニュースのたびに不安になる。まずこの記事で、確認すべきポイントを整理してください。
現場で増えている3つの相談
いま実際に増えている相談は、この3つです。
- 「借り換えや返済の見直しをした方がいい?」——低金利の時代は、正直、借入の中身で大きな差はつきませんでした。金利のある時代は違います。いつ・どんな条件で借りたかで、毎月の手残りが変わってきます。
- 「今のうちに売っておくべき?」——出口を意識する相談が明らかに増えました。売る・持ち続ける、どちらが正解かは物件と状況によりますが、「選択肢を把握した上で持ち続ける」のと「なんとなく持ち続ける」のは別物です。
- 「インフレ対策として、逆に買うべき?」——物価が上がる時代に現金だけで持つことへの不安から、新しく検討を始める方も増えています。動機としては理解できますが、焦って買う理由にはなりません。金利が上がった分、これまでより「選ぶ目」が大事になっています。
金利上昇は不動産投資にどう効くのか
影響は一方向ではありません。両面を正直に書きます。
厳しくなる面。借入の金利が上がれば、毎月の返済額が増え、手残りは薄くなります。また、買う側が物件に求める利回りも上がりやすくなるため、価格には調整の圧力がかかります。「低金利だから成り立っていた収支」の物件ほど、影響を受けやすい。
追い風になり得る面。インフレの時代は、家賃や資産価格が長期では物価に沿って動く側面があります。また、現金の価値が目減りする局面では「実物資産を持つ意味」自体は強まります。
つまり「金利が上がったから不動産はダメ」でも「インフレだから買えば安心」でもない。雑な二択で語る人から距離を取ることが、この時代の最初の自衛策です。
いま確認しておきたい3つのこと
- 自分の借入条件を言えるか——金利・残債・残り年数。固定か変動か。ここが言えないなら、まずそこから。
- 金利が上がった場合の手残りを試算したか——「もし今より上がったら毎月いくら変わるか」を一度数字にしておくと、ニュースに振り回されなくなります。
- 出口(売却)の相談相手がいるか——売る・持つの判断は、相場と物件を両方知っている人と話すのが早い。担当者がいない方は、まずそこからです。
なお、借り換えや金利タイプの選択は、ご自身の借入内容や金融機関の条件によって答えが変わります。具体的な判断は、最新の条件を確認した上で行ってください。
まとめ
- 金利のある時代は、「物件選び」の前に「自分の借入と出口の把握」で差がつく
- 影響には厳しい面と追い風の面の両方がある。雑な二択で語る人から距離を取る
- 金利・残債・手残り・出口——4つを言える状態にしておけば、慌てる必要はない
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きれいごとは言いません。一緒に知識を鍛えていきましょう。
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