「前の担当の方、辞められたんですね。それから誰からも連絡がなくて」
引き継ぎのご挨拶に伺ったとき、オーナー様からこう言われたことがあります。投資用マンションを持っているのに、担当者が退職してから、誰にも相談できないまま時間だけが過ぎていた——実は、こういう方は珍しくありません。
京都・大阪で20年以上、投資用マンション営業の現場にいる鍛太(けんた)です。宅建士。これまで担当してきたオーナー様との経験から、「売る側しか知らない本音」をこのブログで発信しています。
結論|不動産は買った後の管理で差がつく
私は、「買った後に誰が見ているか」が長期的な結果に大きく影響すると考えています。現場で多くのオーナー様を見てきて、強く感じていることです。物件選びはもちろん大事です。でも、買った後にあなたの資産全体を気にかけている人がいるかどうかで、数年後の景色は変わります。
そして担当者が辞めると、多くの場合、その役割は静かに空席になります。
担当者の退職後に放置が起きる理由
誰かが悪いわけではなく、これは構造の問題です。
営業の世界には異動も退職もあります。引き継ぎは行われます。ただ、書類に残る情報と、担当者だけが知っていた背景は、同じではありません。前の担当者が把握していた——家族構成、相続の考え、借入の状況、いつか売りたいという希望——そういう文脈は、名簿には残らないんです。
結果、新しい担当者からの連絡は来ない。オーナー様の側も「こちらから連絡するほどでもないか」と思っているうちに、数年が経つ。
私が引き継いだ先ほどのオーナー様も、まさにその状態でした。進みかけていた相続対策の話が、担当者の退職と同時に止まったままになっていたんです。
放置中に止まりやすい3つのこと
放置されている間、資産の時計は止まりません。止まっているのは対策の方です。
- 相続対策の進行——家族の状況は毎年変わるのに、対策の話は止まったまま
- 売り時の判断——相場は動いています。「売れるうちに売る」の相談相手がいない
- 借入・管理の見直し——金利のある時代になり、借り換えや管理の見直しで差が出る局面なのに、提案が来ない
どれも「今すぐ困る」ものではありません。だから気づきにくい。でも5年経つと、やった人とやらなかった人で差がつくものばかりです。
30秒チェック|あなたの不動産は誰が見ている?
- 今の担当者の名前を、すぐに言えますか?
- 最後に「提案」を受けたのはいつですか?(連絡ではなく提案)
- 相続について、担当者と話したことがありますか?
- 「売る」相談を安心してできる相手はいますか?
- 年に1回でも、資産全体を一緒に振り返る機会がありますか?
もし多くが「いいえ」なら、一度見直してみてもいいかもしれません。
担当者がいなくなったときの対処法
現場からの提案は3つです。
- 会社に「いまの担当者」を確認する——「私の担当はどなたですか」と一本連絡するだけで、放置は止まりやすくなります。
- 年に1回、資産全体を振り返る機会を自分から作る——物件単位ではなく、借入・相続・出口まで含めて。
- 相談相手を決めておく——担当者でも、税理士でも構いません。「誰に聞くか」が決まっているだけで、判断は速くなります。
まとめ
- 不動産は買った後、「誰が見ているか」で結果が変わる——現場での私の実感です
- 担当者の退職で、資産は静かに放置状態になることがある——構造の問題で、誰のせいでもない
- オーナー側も「見てくれている人がいるか」を年に一度は確認してほしい
担当者が変わっても、資産の時計は止まりません。「誰も見ていない期間」だけは、作らないでください。
もし「担当者が変わってから相談していない」「何年も提案を受けていない」——そんな方は、一度資産全体を整理してみませんか。公式LINEでは売り込みではなく、現状整理のお手伝いをしています。
きれいごとは言いません。一緒に知識を鍛えていきましょう。
あわせて読みたい



コメント