結論:「税金が高い」と言われたとき、私は物件の話より先に「ご家族のこと」と「この先のお金の予定」を聞きます。節税だけを理由に不動産を買うと、あとで後悔しやすいからです。
「とにかく税金が高くて」
医師の先生から、商談で本当によく聞く言葉です。京都・大阪で20年以上、投資用マンション営業の現場にいる鍛太(けんた)です。宅建士。今日は、この一言から始まった1件の話と、そのとき私が何を聞いたかを書きます。個人が特定されないよう、細部は変えています。
確定申告の打ち合わせのはずだった
15年以上前のことです。私の上司のお客様が、確定申告の打ち合わせで支店に来られることになり、上司の代わりに私が対応しました。勤務医の先生と奥様、お二人でした。
打ち合わせの途中で、先生が言いました。「それにしても、税金が高いんですよね」。
私が最初に聞いたのは、物件のことではなかった
ここで物件の資料を出すこともできました。でも私が聞いたのは、ご家族のことでした。お子さんは何人か、何歳か。この先、どんなお金がかかりそうか。
お子さんが2人いると分かって、話の軸が決まりました。節税の話だけではなく、「もしものときに、ご家族に何を残せるか」という話です。投資用マンションのローンに付ける団体信用生命保険(団信)は、万一のときにローンが返済され、物件が家族に残ります。保険の代わりとして考える方法もある、というお話をしました。
先生と奥様は、ご家族の将来の話として検討され、物件を持たれることになりました。その後も買い増しを続けていただき、お付き合いは17年になります。
「税金が高い」と感じている方へ|先に考えてほしい4つのこと
- 何の税金が高いのか:所得税と住民税なのか、将来の相続税なのか。対策がまったく違います
- 家族とこの先の予定:お子さんの学費、住宅、老後。お金が出ていく時期を先に並べる
- 節税だけで買わない:不動産の節税効果は、条件に合う人に限られ、年々薄れます。物件そのものを買いたいかが先です
- 税理士にも相談する:税金の具体的な判断は、必ず税理士に。営業の話だけで決めない

「保険の代わり」は、いつも正解ではない
念のため書いておきます。団信を「保険の代わり」と考えられるのは、ローンが残っている間だけです。また、今の金利や保険料の状況では、普通の生命保険と比べてどちらが合うかは人によって違います。比べるなら、保障の額と、毎月出ていくお金の両方を並べてください。
開業医の先生向けに、税理士との付き合い方を書いた記事もあります。

まとめ
- 「税金が高い」と言われたら、私は物件より先に家族とこの先のお金の予定を聞く
- 何の税金かで、対策はまったく違う
- 節税だけで買わない。団信を保険代わりにする考え方も、比べてから決める
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きれいごとは言いません。一緒に知識を鍛えていきましょう。
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