「家賃保証が付いているので、空室でも安心ですよ」
投資マンションの営業を受けたことがある方なら、一度は聞いたことがあるセリフだと思います。
鍛太(けんた)です。京都・大阪で投資用マンションの営業をしている現役の営業マンです。
今日は、この「サブリース(家賃保証)」という仕組みについて、売る側の人間として正直に解説します。
先に結論を言います。
「保証があるから安心」と思って契約するのが、一番危ない。
サブリースそのものが詐欺だとは言いません。ただ、仕組みを理解せずにハンコを押すと、後悔する可能性が高い契約です。
サブリースとは何か?30秒で説明します
サブリースとは、業者があなたの物件を一括で借り上げて、入居者に又貸しする仕組みです。
・入居者がいてもいなくても、業者から毎月「保証賃料」が入る
・そのかわり、保証賃料は相場家賃の80〜90%程度
「空室リスクがなくなるなら、1〜2割引かれても安心かな」
そう思いますよね。私のお客様もほとんどの方が最初はそう言います。
でも、落とし穴は別のところにあります。
落とし穴1:保証賃料は「ずっと同じ」ではない
多くの人がここを誤解しています。
契約時の保証賃料が、30年続くわけではありません。ほとんどの契約には「数年ごとの賃料見直し」の条項が入っています。
築年数が経てば周辺の家賃相場は下がる。それに合わせて、保証賃料も下げられていきます。
「え、でも見直しを断ればいいのでは?」
そこで次の落とし穴です。
落とし穴2:オーナー側からは解約しにくい
サブリース契約では、業者は「借りている側」です。
日本の法律では、借りている側(借主)が強く保護されています。本来は入居者を守るための法律ですが、サブリースでは業者がその保護を受ける側に回ります。
その結果、何が起きるか。
・業者からの減額要求は断りにくい
・オーナーからの解約は正当な事由がないと難しい
・解約に違約金がかかる契約もある
「保証してもらっている」はずが、気づけば「縛られている」。これがサブリースの構造です。
落とし穴3:「保証がないと売れない物件」だったという可能性
そもそも、の話をします。
本当に賃貸需要が強い物件なら、保証など付けなくても入居者は決まります。
ではなぜ、わざわざ保証を付けて売るのか。
「保証を付けないと、買い手が不安になる物件だから」というケースが少なくありません。
つまり「家賃保証付き」という安心材料が、実は「その物件の弱さの裏返し」になっていることがあるのです。
サブリース付き物件を検討する時のチェックポイント
全部のサブリースがダメとは言いません。検討するなら、最低限ここを確認してください。
・保証賃料の見直しは何年ごとか、契約書のどこに書いてあるか
・オーナーからの解約条件と違約金の有無
・「保証なし」だと想定家賃はいくらか(=物件の本当の実力)
・サブリースを外した場合、売却価格がどうなるか
特に最後が重要です。サブリース付き物件は、売却時に買い手から敬遠されて価格が下がるケースがあります。ここまで含めて「出口」を考えておく必要があります。
まとめ:保証してくれているのは誰の利益か
・保証賃料は数年ごとに見直され、下がっていく
・借主保護の法律で、業者が守られる構造になっている
・「保証がないと売れない物件」の可能性を疑う
・契約書の見直し条項・解約条項を必ず確認する
「保証」という言葉には、人を安心させる力があります。営業の現場でそれを一番よく知っているのは、正直、私たち売る側です。
だからこそ言います。安心は、言葉ではなく契約書の中身で確認してください。
きれいごとは言いません。一緒に知識を鍛えていきましょう。
▼次に読む:サブリース頼みの提案をしてこない、まともな会社の見分け方はこちら。


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